
4. 未来型コンテナターミナル
新コンテナターミナルの検討については、早急な実現を目指していたので各種基準、規格をべースに検討したが、未来型コンテナターミナルについてはこれらの基準、規格を考慮せず、自由な発想で自動立体格納システムの可能性を検討し、将来の詳細研究につなげることを目的とした。未来型コンテナターミナルの位置づけとして次の2点を中心に考察した。
・コンテナクレーンと自動立体格納装置との搬送は、直接アクセス方式が採用できないか。
(従来はエプロンとヤード間に地上レベルでAGVやシャーシといった車輌を媒体として使用している。)
・ターミナルの地下空間が利用できないか。
以上のテーマに対してイメージ用鳥瞰図(図4.1.1)を作成した。
本委員会で決定した最終案のターミナルレイアウトに付加して、各機器の仕様を以下の様に検討してみた。
(1)各装置の仕様
(a)コンテナクレーン仕様
・ダブルガーダ方式
・下部ガーダ上にトラバーサとセカンドホイストを設置
(b)自動立体格納装置仕様
・上部に海側トラバース用親子台車(2台/コンテナクレーン)を設置
(海側荷役専用)
・上部に海〜陸方向走行用天井クレーンを各列に設置(海/陸搬送兼用)
・地下空間を利用し、従来方式の水平移動子台車と、海〜陸走行用親台車を6レーン/バースに設置(陸側搬送専用)
・ゲートイン/アウト用陸側移載機を親台車走行レーンの陸端に設置(6レーン/1バース当たり)(ロードシャーシ対応)
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